クリニック紹介
わんぱく先生からのアドバイス
よくかかる「かぜ」の原因
1.溶連菌(ようれんきん)
溶連菌はバイ菌の一種で、主にのどに感染して咽頭炎(のどかぜ)を引き起こします。発熱、のどの痛み、時に体や手足に発疹を認めたり、舌が赤くなり表面のブツブツが目立ち、苺の様に見えることがあります。よだれや、咳と一緒に出るつば、鼻水等が接触することによって人にうつる病気です。咽頭炎そのものは重い病気ではありませんが、放っておくと数週間後に腎臓の病気(糸球体腎炎)や、心臓・関節の病気(リウマチ熱)を起こすことがありますので、菌が見つかった場合は抗生剤により治療することが必要になります。また、同居している家族の方にも感染している可能性がありますので、無症状であってもかかりつけ医に受診の上、のどの検査をすることをお勧めします。なお、一度この菌に感染した後も、繰り返し感染する場合がありますので、日常的にうがいと手洗いを行ない、予防をしてください。
2.アデノウイルス
アデノウイルスはウイルスの一種で、主にのどに感染して咽頭炎(のどかぜ)を引き起こします。発熱、鼻水、咳、のどの痛みなどのかぜ症状のほか、時に高熱(38.5℃以上)が続き、悪寒、頭痛、筋肉痛などインフルエンザの様な症状を起こすこともあります。 また、眼球結膜(しろめ)が充血し、黄色い目ヤニが出ます。夏にプールに入って流行することがあるため、「プール熱」とか「夏かぜ」とも呼ばれていますが、プールに入らなくても飛沫感染します。アデノウイルスによる風邪は、溶連菌と違い抗生剤が効かないため、自然に治るのを待たなくてはなりません。このため対症療法として、発熱に対しての3点クーリング療法(ママがんばっての初回SPを参照)や、脱水予防に対しての水分補給が必要になります。なお、一度このウイルスに感染した後も、繰り返し感染する場合がありますので、日常的にうがいと手洗いを行ない、予防をしてください。