クリニック紹介
わんぱく先生からのアドバイス
アレルギーについて
「アレルギーってなんですか?」
「免疫(抵抗)力を高めると病気にかかりにくくなる」という事をよく耳にしますが、免疫には良い免疫と悪い免疫の2種類があります。
良い免疫とは、一度体内にウイルスなど(抗原)が侵入すると、それに対しての免疫(抗体)ができるため、再度同じ抗原が体内に侵入した時に病気の発症を防ぐことを言います。これに対し悪い免疫とは、もともとは人体に何ら有害にはならないはずのダニやホコリ、花粉、動物、食物等(抗原)に対して抗体ができてしまい、結果的に人体に有害な症状を引き起こしてしまうことを言います。アレルギーとはこの悪い免疫をもった体質のことをいい、免疫反応が起きる体の部位によって様々な病気が発症するのです。
たとえば皮膚に免疫反応が起きてしまう場合は、アトピー性皮膚炎、じんましん、接触性皮膚炎など。鼻に起きてしまう場合は、アレルギー性鼻炎、花粉症。気管支に起きてしまう場合は気管支喘息となります。
「うちの子はアレルギーなのでしょうか?」
という質問をよく受けます。アレルギーかどうかを判断する時には、次の項目にあてはまるかどうかを確認してみてください。
①家族(お子さんから見て、両親、兄弟、おじいさま、おばあさま、おじさま、おばさま、いとこ)の中で、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、気管支喘息などのアレルギー体質の方がいる。
②同様の症状を何度も繰り返す。(例えば、風邪をひく度に喘息のようなゼイゼイした咳になる。卵を食べる度に口の周りや体に赤い湿疹が出る。など)
③アレルギー検査(血液検査)の結果、アレルギー抗体値が年齢に対する標準値よりも高値である。
私は、この3項目が全てあてはまった場合に「アレルギー体質の可能性が高い」と判断するようにしています。アレルギーについては医師によって様々な考え方がありますが、大事なことは、早期に発見してアレルギー症状を繰り返さない様に予防することだと考えています。