2024年インフルエンザ予防接種Q&A
Q1インフルエンザの予防接種はした方がいいのしょうか?
予防接種をした人としてない人におけるインフルエンザの感染率は、予防接種をした人の感染率の方が明らかに低いです。また、たとえ予防接種をしてインフルエンザに感染してしまったとしても、生命に関わるような重篤な合併症(インフルエンザ脳炎、インフルエンザ肺炎など)は防ぐことから、特に生後6か月~就学前、高齢者(65歳以上)といった感染に対する免疫力の比較的低い年齢層の方にはインフルエンザの予防接種をお勧めします。
Q2インフルエンザ予防接種は何回するのですか? ワクチンの種類や接種量は大人と子供で違いますか?
【不活化ワクチン(従来通り針を使用した皮下注射)】
生後6か月~3歳未満の方は0.25mlを2回接種。(6か月未満は接種不可)
3歳以上13歳未満の方は0.5mlを2回接種。
13歳以上の方(大人を含む)は0.5mlを1回接種。
【生ワクチン(2024年から開始、点鼻液を鼻腔内に噴霧)】
2歳以上19歳未満の方に1回接種。
Q3インフルエンザ予防接種はいつ頃すればいいですか?
年末年始のインフルエンザ流行時期の発症を予防することを考えた場合、
2回接種する方は1回目を10/1~11/15頃、2回目を11/1~12/15頃
1回接種する方は10/1~12/15頃の接種が効果的です。
また、受験生や渡航予定のある方は、日程の3~4週間前までに接種するとよいでしょう。
Q4不活化インフルエンザワクチン(従来通り針を使用した皮下注射)を2回接種する場合、1回目と2回目の間隔はどれくらいあければいいですか?
1~4週間隔での接種が可能となります。ただし、免疫効果を考慮すると生後6か月~13歳未満の方は3~4週間、13歳以上の方で2回目接種のご希望がある場合は1~4週間おくことが望ましいです。(説明書より抜粋)
Q5他のワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種はできますか?
保護者様の希望がある場合、同時接種は原則可能です。
※土曜日午後のインフルエンザ予防接種外来ではインフルエンザ以外の単独および同時予防接種の予約はお受けしておりません。
Q6不活化インフルエンザワクチン(従来通り針を使用した皮下注射)を2回接種する場合、1回目と2回目の間に他の種類の予防接種はできますか?
原則可能です。詳細についてはクリニックまでお問い合わせください。
Q7昨年インフルエンザにかかりましたが、今年は予防接種をしなくても大丈夫ですか?
インフルエンザワクチン接種で取得できる免疫は終生免疫ではありませんので、インフルエンザの感染の予防をするためには毎年の接種が必要です。
Q8インフルエンザワクチンはどれくらいの期間効果があるのですか?
【不活化ワクチン(従来通り針を使用した皮下注射)】
不活化ザワクチンを3週間隔で2回接種した場合、接種1か月後から約半年の予防効果があるといわれています。(説明書より抜粋)
【生ワクチン(2024年から開始、点鼻液を鼻腔内に噴霧)】
生ワクチンの予防効果は接種1か月後から約1年とされていますが、日本での実績はなくイギリスの実績に基づく予防効果の目安になります。
Q9妊婦でもインフルエンザワクチンの接種はできますか?
かかりつけの産婦人科医と相談の上、接種しないリスクが接種するリスクを上回っているようであれば、ご本人の希望にて接種することができます。
Q10鶏卵アレルギーがあっても不活化ワクチン(従来通り針を使用した皮下注射)はできますか?
軽度の鶏卵アレルギーであれば基本的に接種可能です。ただし、不活化ワクチン(従来通り針を使用した皮下注射)には鶏卵由来成分が含まれていますので、今までに鶏卵によるアレルギー反応が起きたことのある方は、事前にかかりつけ医と接種の可否について相談することをお勧めします。
Q11 1歳未満の赤ちゃんには、不活化ワクチン(従来通り針を使用した皮下注射)を接種しても意味がないと聞きましたが本当ですか?
一般的に母乳を与えている赤ちゃんの場合、6か月頃まではある程度の免疫を持っていますが、それ以降はだんだん免疫が落ちてきてしまい、ウイルス性感染症(インフルエンザ、ノロ、ロタ、RSなど)にかかりやすくなってしまいます。特に保育園などの集団生活をしている赤ちゃんにはその傾向が強いです。したがって、インフルエンザ感染の予防や合併症(インフルエンザ脳炎、脳症など)のリスクを回避するためには、生後6か月~1歳未満の赤ちゃんへの不活化ワクチン(従来通り針を使用した皮下注射)は効果があると考えられています。
Q12大人でも不活化ワクチン(従来通り針を使用した皮下注射)を2回接種した方がいいのでしょうか?
接種を受ける方の生活スタイルに合わせて、ご希望の方には2回接種いたします。
接種間隔は、通常1~4週間隔ですが、免疫効果を考慮すると4週間おくことが望ましいです。(説明書より抜粋)
●参考例
①仕事をしながら子育てをしている方。
②海外に行く予定がある方。
③受験をひかえている方。
④かぜをひくと喘息発作を起こすことがある方。
⑤体力に自信がない方。
⑥持病(高血圧、糖尿病、高脂血症、心臓疾患、がん等)のある方。
Q13副反応で注意することは何ですか?
【不活化ワクチン(従来通り針を使用した皮下注射)】
注射した部位が赤く腫れて、さわると熱くなっていたり、かゆくなったりした場合は保冷剤や氷で、しっかりと冷やして応急処置をしてください。 また、38.0度以上の熱が出た場合は、首の後ろ、わきの下、股のつけねを保冷剤や氷で、しっかりと冷やして応急処置をしてください。その他、鼻水・せき・倦怠感(だるさ)・じんましんなどの副反応が出る事があります。
どの症状についても12時間以上おさまらない場合にはクリニックに相談してください。
添付文書はこちらからご参照ください。
【生ワクチン(2024年から開始、点鼻液を鼻腔内に噴霧)】
点鼻薬を鼻腔に噴霧することから、鼻水・鼻づまり・せき・咽頭痛(違和感)・頭痛・食欲減退・倦怠感(だるさ)・じんましんなどの副反応がみられることが報告されています。また、不活化ワクチン(従来通り針を使用した皮下注射)と同様に発熱が認められることもありますので、38.0度以上の熱が出た場合は、首の後ろ、わきの下、股のつけねを保冷剤や氷で、しっかりと冷やして応急処置をしてください。
どの症状についても12時間以上おさまらない場合にはクリニックに相談してください。
添付文書はこちらからご参照ください。